坂本です。 このテーマのスレッド、なんとなく日本での現在のの状況が正確に伝わっていないようなきがしてきたのでわかるところだけ書いてみようと思います。 すでにお調べになっているようなのでご存知のことばかり書くかも知れませんが、そのときはどうぞご容赦ください。 > ひょんなことから「マックパソコンにはボイスオーバーが最初から組み込まれている」 > ということを知りました。 はい、その通りです。 最近のMac OS Xには画面を読み上げるソフトであるVoiceOverが標準で組み込まれています。たとえばお店などにあるMacbookなんかのキーボードからcommandキー+F5キーを押せばVoiceOverを試すことができるはずです。 以前のMac OS Xでは出荷時に入っている音声が英語だけでしたが、最近のMac OS X 10.7 lionあたりからは日本語の声が入るようになりました。 このVoiceOverでは買ってきたパソコンの初期設定やOSのインストールすら画面を見ないでできますから、ある程度事前に情報を調べておけば自力で初期設定も可能だとは思います。これは、画期的なことだなあと感じています。 # 最近のWindows8でも似たようなことができるという話もありますが…。 実際に我が家にはiMacがあって、これを自力で初期設定することができることも体験しています。 ところで、じゃあ乗り換えてMac OS Xだけにして日本語で使うということについて普段の環境でお勧めできるかといえば残念ながらそうではないと個人的には思っています。 最近iOSでは日本語の漢字の説明読み(詳細読み)ができるようになりましたが、Mac OS Xでは残念ながらまだ不完全です。また、iOSもそうですがWindowsのそれと比べても音声の品質がよいとはいえないので趣味で遊ぶにはかまいませんが正確な日本語を自身を持って書くということはかなり厳しいです。 またどなたかも書いていましたが視覚障害者に最適化されたソフトウェア、たとえばmymailとかnetreaderみたいなものはあまりありません。 それから、現状ではVoiceOverやMacを視覚障害者が使うことについての日本語の情報はそんなに多くはありません。判らなくなった時には自分の力で海外の視覚障害者が書いたノウハウを検索するなど英語の文書にもあたる必用があります。 以上のような状況を考慮してパソコン選びをすると良いのではないかと思っています。個人的には乗り換えてしまうのではなくてMacもWindowsも両方使えるようにしておかないと今の日本語環境では実際は厳しいだろうなあと感じています。 ところでMacやVoiceOverについて興味があるのならば最初にこういうページは読んでおいたほうがいいかも知れません。 VoiceOver スタートアップガイドの目次 http://help.apple.com/voiceover/info/guide/10.8/ja.lproj/index.html Appleが公式に配布している英語版のVoiceOver getting startedの日本語訳です。翻訳に問題が無いとはいえませんが、Mac OS Xの画面がどのような部品から成り立っているのかについての解説もしているので勉強を始めるときに最初に読むには最適だと思います。 また、対象としているOS Xのバージョンがちょっと古いですし、状況も今とは違いますが、この資料も説明がわかりやすいので参考になるかも知れません。 VoiceOverで始めるMac OS X http://www.argv.org/event/100130mac/Part2-VoiceOver.html -- Mitsugu Sakamoto, Argv