酒巻です。
iOSデバイスのオンスクリーンキーボードからの文字入力と、点字ディスプレイの日本語表示との関係についてはほぼ、見通しもつき、また、問題点も見えてきたような気がします。
そこで、今度はテンジディスプレイから点字を入力し、iOSデバイスでどのように日本語処理をして表示されるかを調べようとしております。
日本語処理を行っているのはあくまでiOSデバイス側でしょうし、こちらの設定は「日本語かなローマ字」と「日本語かな50音」としました。
テンジディスプレイ側では点字のパターンコードを文字データとして送信できるよう、「無変換入力 NABCC」としました。
まず第1の試みとして、日本語かなローマ字キーボードを選択し、点字キーボードからアルファベットの文字列で、
senotakaihito
と、入力しました。
1. メモのテキストフィールドには入力したアルファベットの文字列が表示されております。
2.左端の候補文字欄には次のような文字列が表示されるのです。
野ラ蔦 (この3字は seno
部分の変換結果です。)
それ以外のアルファベットの文字はそのひらがな読みで読み上げられています。すなわち、「とあなあおりおとた」です。
この無意味な返還はどうして起こるのでしょうかね?「漢字」「カタカナ」「ひらがな」などの文字種にはなっているのですが?
入力した文字データが変換ルーチンにうまく入れないのかななどとも考えていますけど。
第2の試みは、「日本語かな50音」でのテストです。
1. 入力文字列は点字かな文字で
せのたかいひと
と、入力しました。
テキストフィールド欄にも候補欄にもひらがな文字で、
せのたかいひと
と、表示されました。
どうやら漢字に変換することを求めなければひらがな文字文書は書けそうですね。まだカタカナの単語は加えておりません。(カタカナはかんじとどうようなあつかいになっていそうですので)
2. では、この状態でアルファベットを使ってローマ字で
senotakaihito
と、入力しますと、候補欄には第1の試みで候補欄に表示されたと同じものが表示されました。
テキストフィールド欄の文字列は音声でも点字でも確認していません。確認捜査の過程では候補文字欄と同じ文字列のような気がしましたが確かではありません。
第3の試みとしては「日本語かなローマ字」モードで、ひらがな文字列の中にカタカナ単語を加えたものです。
かれはすまーとです
と点字で入力しました。
テキストフィールド欄も候補欄も次のような無意味な返還が行われました。
かレはすまーとです
なぜ、かたかなであるべき「スマート」がひらがなになり、「かれは」の「レ」だけがカタカナになるのでしょうかね?
とりあえず、うまい対処法はないものでしょうかね?
盲ろう者にとっては、点字で入力、表示という問題は不可欠な機能とも言えそうですので、
----- Original Message -----
From: "Hiroyuki Shinagawa from iPhone" <g.g.shinagy@xxxxxxxxx>
To: <aa@xxxxxxxxxxxx>
Sent: Wednesday, November 28, 2012 2:21 AM
Subject: [aa:2048] Re: iOSデバイスと点字ディスプレイでの日本語処理
品川です。
applevisのpodcastでブレイルセンス・オンハンドとiOS 6.0のデバイスをつなげて、デモしていたのを聞いたことがあります。
英語環境でしたが、ブレイルセンスオンハンドの機能にはターミナルクリップボードというのが用意されているようです。
まず、iOSデバイスでメモアプリなどを開き文字入力の状態にしておきます。
そして、オンハンド側でコマンドを入力します。
オンハンド上に文字を入力していき、次にコマンドを入力すると、その文字列がiOSデバイスにコピーされて反映されるというわけです。
これが日本語環境でも利用できれば便利に使えるのではないかと思っています。
ブレイルセンスシリーズであれば漢字入力ができますからね。
先日この操作をトライしたことがありましたが、まだ日本語環境では利用できないみたいです。