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20358 Re: Rivo2に関するレポ





横浜の久保です。

品川さん、初めまして。
Rivo2に触れられたとのこと。
よかったですね。

私は、以前このMLでも書かせていただいたと思いますが、
Rivo2を買いました。
 
Rivoという製品は、
以前にも発売されていたことがあるようですが、
私がiPhoneを購入したころには、既に生産が終わっていたので、
どんなものなのかよく知らない中での購入となりました。
、今回のRivo2は、4万円ほどします。
自分は画面を使っての文字入力もできますし、
ブルートゥースのフルキーボードも持っていましたから、
文字入力をボタンでできるだけのものならば、
そんな大金を払ってまで購入する意味はあるのだろうかと、
正直迷いました。
でも、例えば、電車や車などの乗り物で移動中に
急いでメールやラインを送らなければならないとき、
その乗り物の揺れでミスタイプしたり、
指が滑って、カーソルが迷子になったりと、
困ることが多々ありました。
また、初めてかける電話番号を入力するのに
時間がかかったり、
アップルの問い合わせ窓口に電話をしたときに訊かれる
「システムimei」というシリアル番号入力するときに
時間がかかることがあって、
本当に一苦労でした。
そんな中で、今後iPhoneを快適に使っていくためには、
Rivo2は必要不可欠だなと感じるようになり、
購入を決断しました。
そして、発売日の4月16日に我が家に届きました。
まだ購入から3週間しか経っていないので、
全てのことがわかるわけではありませんが、
自分の経験の範囲で、
レポしてみたいと思います。

 Rivo2は、おおよそ横長の長方形をしていて、
角や側面が丸みを帯びているので、
おもちの形を想像していただくとよいと思います
。
大きさは、名刺サイズより小さいです。
表面には、縦4列、横5列の20個のボタンがあります。
突点のある5ボタンを中心に、
プッシュホンボタンが割り当てられていて、
その左右両側の左列が、L1〜L4キー、
右側列が、R1〜R4キーとなっています。
ボタンの形や押し加減は、
フォーマ時代のラクラクホンに似ていると思います。
とても軽い力で押せますし、
かといって、押したときの抵抗もあるので、
何かのはずみで間違えて押してしまうということもありません。

本体上面には、電源スイッチと、
モードを切り替える二つのボタンがあります。
そして、下面に、充電やイヤホンなどを指す穴が開いています。

 Rivo2を使った文字入力はとても快適で、
ラクラクホンの時と同じぐらいのスピードで打てるだけでなく、
例えば、同じ文字や同じボタンを使って打つ複数文字を入力する場合は、
数字ボタンとR2ボタンの交互押しをすることにより、
より早く入力ができます。
例えば、新幹線の駅に、「相生」(あいおい)という駅があります。
この駅名をガラケーで打つためには、
1文字打つ旅に右カーソルを押す必要がありました。
iPhone本体で打つためには、入力の間に3秒以上待たないと、
次の文字は入力できませんでした。
これをRivo2を使って入力すると、
1文字目の「あ」と3文字目の「お」を1キー、
2文字目と4文字目の「い」を、R2キーで打つことで、
一瞬にして、「あいおい」と入力できます。
ガラケーとは打ち方もキー配列もところどころ違うので、
最初慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、
慣れてしまえば入力が本当に早いです。

また、Rivo2では、
文字入力時のみ、R4キーと、2.4.6.8キーの組み合わせで、
カーソルを上下左右に動かせるほか、
R4キーと5キーの組み合わせで範囲指定開始、
そのままR4キーを使ったカーソル移動で範囲選択、
R4+アスタリスクで切り取り、
R4+0キーでコピー、
R4-+シャープで張り付け、
R1キーで、1文字、または選択範囲の削除ができます。
これまで、画面だけの操作では本当に苦労させられていた
文書編集が、
まるでPCを使っているように簡単にできます。

 さらに便利なのは、文字入力だけではありません。
Rivo2には、Rキー側に受話口、Lキー側に送話口が設けられていて、
電話モードに切り替えると、
本体を盾に持つように、キー配列が切り替わります。
これにより、Rivo2をガラケー感覚で使いながら、
通話をすることができます。
もちろん、電話サポートなどに電話をかけた際に求められる
プッシュボタン操作なども、
このボタンで行えるので、
シリアルナンバーなどを求められたときに楽にすみます。

更に便利なのは、
アップルミュージックなどの音楽配信サービスに特化した「メディアモード」です。
音楽再生中にL3キー押しながらアスタリスクキーを押すことで、切り替わります。
これをオンにすると、
これまで扱いがたいへん面倒くさかったミニプレイヤーへアクセスし、
数字ボタンの4.5.6キーだけを使って、
アルバムの再生、トラック選択、
早送り戻しが、
まるでCDプレイヤーを扱うように簡単にできるようになります。
また、あまり音質を気にしなければ、
Rivo2をオーディオモードにしておくことで、
iPhoneを取り出さずに、
Rivo2に接続したステレオイヤホンで、音楽を楽しめます。
このメディアモード、音楽だけではなく、
DAISY図書にも対応しているとか。

 さらに、もう一つ便利なことは、
iPhoneのほぼ全ての操作をRivo2で代用することができます。
例えば、満員電車の中で、
至急にラインメッセージを確認しなければならないとします。
カバンの中に入れたiPhoneを取り出して、
イヤホンを接続して、
電源を入れて…、
こんなことやっていたら、面倒くさいばかりでなく、
周囲の人にも迷惑になる場合があります。
Rivo2をストラップで首からかけて、ワイヤレスの片耳イヤホンをしておけば、
簡単です。
Rivo2の電源をオンにして、
任意のボタンを押せば、
iPhoneが起動します。
(ただし、iPhone10では、Rivo2によるロック解除は使用不可です。) 
後は、ロック画面で確認すればすみますし、
もちろん返信したり、
必要あればロック解除もRivoでできます。
ホーム画面の縦移動はできませんので、
よく使うアプリは、画面の上の方に持っていくようにカスタマイズすれば、
Rivo2でのアクセスは早いです。
また、Rivo2でiPhoneをスリープさせることはできないので、
設定の中の、画面の表示と明るさの中の、
自動ロック設定を有効にしておけば、
自然にスリープが実行されます。

 私は、Rivo2を手にしてからまだ2週間しか経っていませんが、
それでも、QOLが格段に向上したのを
肌で感じます。
なんといっても、スマホを使って行う一つのことに
多くの時間を取られることがなくなったことが一番大きいです。
そして、本体も小さく軽いので、
首から下げておくことで、
いつでもどこでも使うことができる点、
また、たとえRivoが起動しているときでも、
iPhoneの画面操作は通常通り行えるので、
必要になった時だけRivoに助けてもらうことができる点。
そういうことを考えると、
自分はRivoを買っておいて本当によかったと実感する毎日です。

 現在Rivo2は、高田馬場のラビットで取り扱われていますが、
数に限りがあり、
第1次出荷分はそろそろ切れるような状態のようです。
ただ、近い将来、アンドロイドにも対応できるようにアップデートされ、
9月ごろに、第2次出荷分が入ってくるようです。
また、一般の携帯ショップでの取り扱いも検討されているようですし、
母体であるiPhoneの製造元であるアップルが、
Rivo2を購入したという情報も入ってきています。
そういうことを考えると、
これからRivo2は、
世界中の本当に多くの人に使われていくことになるのではないかと期待しています。
ニーズが高ければ、それだけ長期にわたってサポートも受けられるからです。
ちょっとお値段が高いですが、
機会があったらぜひ触ってみてください。
おそらく、今年のサイトワールドなどには、
展示されると思いますし、
各地で行われるアイフェスタなどの福祉機器展でも触れるかもしれません。
また、ラビットでも、
今後定期的に体験会を催すようです。

長文大変失礼いたしました。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。

では失礼いたします。





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