横浜の蒔田さん・皆さん、こんにちは。東京都の刈谷です。 私も蒔田さんのお考えには同感です。 福祉用具やそのメーカーを悪くいうつもりはありませんが、 今までの視覚障害者用の時計は、確かに、ださいというか、 一目見ても「障害者のために作られた福祉用品」という感じで、 これを着けて、特に夏は半袖で堂々と街を歩くなどできず、 ついつい外出が億劫とさえ思っていた時期もありました。 私もそうでしたが、福祉用具って、それがあることに感謝して使わせてもらう、 そういう物なのだと考えている人も多いのではないでしょうか。 だからこそ、デザインに不満があったとしても、「あるだけで良い」的な考えから、 声を上げる人って少ないのかなと思います。 声を上げなければ、メーカー側も改善などは積極的に考える方向には進まないでしょう。 余談になりますが、私は長いこと、趣味で音楽をやっていて、 仕事の合間に、一般の音楽教室に通ってレッスンを受けています。 ただ、レッスンであの時計をしている姿を見られるのが本当に嫌で、 レッスンに行く時は腕時計を外していたため、 あやうくレッスンに遅刻したり、しそうになったりという経験を何度となくしています。 あの時計を見られることで、一目見て「目の見えないやつが演奏してる!」 なんて思われるのが本当にストレスであり、プレッシャーと感じていたからです。 しかし、今はそんなこともなくなり、半袖を着ていようが、 腕時計を外すことなく、レッスンに遅刻することもなくなりました。 演奏する時も、以前よりも肩の力を抜いて、リラックスしてできるようになりました。 ちなみに、Apple watchはベルトも選ぶことができます。 私は楽器を傷つけないよう、ベルトは金属ではないものを選びました。 女性の方でしたら、他にもおしゃれなデザインのものもあるはずです。 話しを戻しますが、iPhoneにせよ、Apple watchにせよ、 元は一般向けの製品です。これにVoice overという無料のスクリーンリーダーが附属され、 視覚障害者にも使える製品になったのです。Appleの取り組みには感謝すべきところです。 また、iPhoneのアクセシビリティ設定を見ると、聴覚障害者向けの設定や 身体に障害のある方向けの設定メニューもありました。 一般向けの製品ということで、サポート面でも心強いのがApple製品の魅力でもあります。 WindowsPCでは、何か不具合が起こってパソコンショップなどに見てもらう場合、 スクリーンリーダーの事情を説明するだけでも一苦労という経験は、 皆さんの中でもあると思います。 一般には知られていないソフトをインストールするので、 パソコンショップの店員さんは知らなくて当然です。 しかし、Apple製品は、端末にスクリーンリーダーであるVoiceoverが 購入時から標準搭載されていますから、サポートを受ける時のストレスも感じませんね。 Appleサポートに電話をしてサポートを受ける時も、Voiceoverユーザーというと、 きちんと対応してもらえることが多いです。 また、iPhoneで分からないことがあっても、 周りにいる晴眼者のiPhoneユーザーにサポートしてもらうこともできます。 操作をお願いする場合は、VoiceoverをOffにして渡してあげれば大丈夫です。 先日は、晴眼者の友人がiPhoneの設定で分からないことがあり、 一緒に設定画面を開きながらお手伝いしてあげたこともありました。 操作が苦手な方には、Siriを使って一時的にVoiceoverをOnにして、 設定をしたこともありました。 (終った後はVoiceover Offを忘れないよう注意が必要ですが) これこそ、究極のユニバーサルデザインではないでしょうか。 Apple storeでも、製品を購入すると、Voiceoverで使えるよう、 設定もお手伝いしていただくことができます。 関東では銀座、表参道、そして、本日、新宿店もオープンしたようです。 横浜には残念ながらありませんが、新宿は横浜駅から乗り換えなしで行けますね。 Apple watch、ぜひともゲットできると良いですね。 以上、長文を失礼しました。