福岡県の久保さん・皆さん、こんにちは。東京都の刈谷と申します。 よろしくお願いします。 視覚障害者におけるApple watchのメリット/デメリットについてですが、 これはユーザーによって様々な切り口があるのではないでしょうか。 実は、私は久保さんとは全く違った切り口でメリットを感じて購入しました。 その違った切り口でのメリットとは、見た目と便利な機能です。 下記は、一部、視覚障害者用の時計と比較して書いている部分もありますが、 視覚障害者用の時計が良くないという意味ではありませんので、 どうかお許しいただければと思います。 「見た目」とは、日点などで売っている視覚障害者用の時計とは違い、 「福祉用具」というイメージがないこと。一般の人と同じものが使えて、 それに音声読み上げ機能が付いている、これこそ私が求めていた時計でした。 特に半袖で過ごすことが増えてくるこれからの季節、見た目にもちょっとなー、 というデザインの時計が目立ってしまうのはとずっと悩んでいましたが、 Apple watchを購入してからは、夏の半袖も怖くなくなりました。 次に、便利な機能についてです。 まず、最も感動したのは、設定により、腕を上げただけで時刻を読み上げること。 これは、現在販売されている視覚障害者用の音声腕時計で搭載されているモデルは、 おそらくないかと思います(私の情報が古いだけかもしれませんが)。 この機能、ラッシュ時の電車の中や歩行中などに時刻を知りたい時、 Apple watchを着用している方の手首を耳元まで上げることで時刻が分かります。 右手に白杖、左手に傘などの荷物を持っているというシチュエーションでも とても便利だと思っています。 それともう一つ。これも設定が必要ですが、「Taptic time」という機能です。 これは、Voiceover使用時に、Apple watchの画面をダブルタップすることで、 時刻を振動で知ることができるということです。 この機能は、周囲の騒音がひどい時や音声で時刻を確認することが難しい環境では、 かなり使える機能だと思います。 最近までは音声出力が同時にされてしまう問題がありましたが、 先日のwatchOSのアップデートにより、ほぼ改善されたと感じています。 これも私の情報が古いかもしれませんが、今現在、 音声読み上げと振動の両方で時刻を知る機能のある腕時計は、 視覚障害者用では発売されていないのではないでしょうか。 これを踏まえて考えると、Apple watchの40,000円前後というお値段は、 決して高いとも言えないのではないのかなと、私個人としては思います。 ちなみに、Apple watchは視覚障害者の製品ではないため、 日常生活用具としての申請は難しいのではないでしょうか。 とはいえ、時計には使う方のニーズやライフスタイルが様々ありますから、 一概にどれが良いとか悪いということは言えないと思います。 ある時は音声で、ある時は振動で時刻を知りたいというニーズに対しては、 視覚障害者用であれば、音声時計と振動時計を購入する必要があります。 その二役を1台の端末でできるApple watchは、私には良い買い物でした。 ちなみに、私は初代Apple watchを未だに使用していますが、 上に書いたようなメリットが享受できている以上、 壊れるまで使い続けようと思っています。 長文になり、失礼いたしました。