みなさんこんばんは、神戸の佐藤です。 Yoshimiさん > もう建物のど真ん前にいるのに、「あと30メートル」みたいなことを言うので、(中略) やっぱり何10メートルかの誤差はしかたないんでしょうか? はい、10メートル前後の誤差はあると思っておいて下さい。 建物などの場合、GPS測定地は中心部になります。 試しに、Blind Square(以下BSQ)を立ち上げて自宅の玄関の前に立ってみると、 現在位置の町名と番地を読み上げると思いますが、お向かいとか、ちょっと離れた町名になっていると思います。 そのまま家の中に入って行くと、ほぼ中央あたりで自分の自宅の町名・番地になると思います。 建物が大きくなればなるほど、その中心部と自分が立っている玄関前との距離の差が大きくなると言うことですね。 でも、この誤差を極力少なくする工夫はあります。 まずBSQを立ち上げておいて、ガイドヘルパーさんなどに誘導してもらい、 目印に肢体場所や目的の建物の入り口の真ん前に立ちます。 そこでBSQのホーム画面の「マイプレイス 検索」としゃべる所を左右フリックで探します。 見つからない場合は、画面の最下部をいったんタッチして、左右にフリックしてみてください。 開いた画面で「マイプレイスを追加」ボタンをダブルタップし、分かりやすい名前を付けて現在地を登録します。 これで現在立っている場所の、ピンポイントGPS情報が登録されますので、 次にここへ行きたい時には、前よりもより正確な距離案内になるはずです。 佐藤さんが書かれた > どの程度の誤差まで許せるかはその方の視力や慣れている場所かそうでないかにもよると思うんです。 私は盲導犬連れなので多少ナビアプリの音声経路案内と実際がずれていてもまあ犬の目でなんとかなることもありますし 弱視の方もきっとそうですよね。 僕達視覚障害者が使うBSQなどのナビアプリと、目が見えている人達が使う、いわゆるカーナビとは、 異なるものだと考えた方が良いと思います。 GPSの誤差は、目が見えている人が目視で目的地を確認出来るからこそ許せる誤差なのです。 目が見えている人は、近くまで案内してもらえれば、後は自分の目で目的地を見つけられるので、 数十メートルほどの誤差があっても問題はないからです。 でも僕達視覚障害者は目的地を目視できませんから、ナビアプリを使って、 確実に目的地へ単独で行けるなどとは思わない方が安全です。 こういう意味で、佐藤さんがおっしゃっておられることは的を射ていると思います。 また佐藤さんはこうも書かれています。 > 正直私の白杖歩行のスキルで知らない場所をナビ聞きながら一人で歩いたら今頃大けがしていると思います。 でも白杖でどこでも行っちゃう方もたくさんおいでだし・・ 僕は途中失明者です。ほんの数年前まで普通に見えていましたし、車も運転していました。 ですから、僕は道路がどれほど危険で恐ろしいかを十分知っています。 だから僕は恐ろしくて一人では出歩けません。目が見えている人に目隠しをして、 近くのコンビニまで行けといっても、恐ろしくて一歩も歩けないのはこういう理由からです。 従って、佐藤さんがおっしゃられるように、僕を含め白杖を使っての一人歩きに地震が無い方は、 ナビアプリで単独歩行は避けた方が良いです。 こんな言い方をすれば怒られるかもしれませんが、 先天的に視力を失っておられる方は、良い意味でも悪い意味でも外の恐ろしさを知りません。 知らないという事は、まことに恐ろしいことなのです。 > まずは使ってみてそして何がなんでもBSQやそのほかのナビアプリだけで 目的地にたどり着こうとこだわらず自分に合った使い方を見つけるのがいいのではと思います。 と佐藤さんは書かれていますが、全く同感です。 せっかく楽しいiPhoneを手にしたのですから、みなさんには楽しく、安全に使って頂きたいです。 自分が被害者になることもありますが、加害者にもなり得るということも忘れないでいて頂きたいです。 何か坊さんのお説教みたいな野暮なことを書いてしまいましたが、 どうぞご容赦下さい。