みなさん、こんばんは。森川です。 本日、サイトワールドに行って来ました。 ご存じの通り、サイトワールドは視覚障害者のための福祉 機器展というか、最先端機器から日常生活用品までを集め たイベントで、回を重ねるごとに出展企業も訪れる視覚障 害者も増えて、施設職員さんやボランティアさんもたくさ んいらしています。 今日は、それこそエレベーター前から列ができていて、入 場するだけで20分も並びました。 会場もすごい人で、私は盲導犬に誘導されて、全盲の友人 の手を引いていたんですが、歩く所を探すのが大変なくら いでした。 各ブースにも、列ができていて、ドコモなんて、とうとう 近づくこともできませんでしたし、楽しみにしていたのに パンフレットさえ手に入れられない機器がたくさんありま した。 原因の一つは、視覚障害者自身にあると思います。 サイトワールドはあくまでも体験会というか、見せるため の出店ですよね!相談会ではないはずだと思うんです。 それなのに、一人で場所と店員さんを占領し、機会の使い 方まで長々と説明させている人が少なくないんです。 もちろん、見えないのですから、触って確かめる分、見え る人たちの展示会に比べて、流が悪くなるのは当然ですよ ね。 でも、パソコンソフトのコーナーで、店員さんに、自宅の パソコンのスペックまで説明しちゃってる人とか、商品を 注文するとどんな形で自宅に届くのかをしつこく聞いたあ げく、「届いた時にダンボールをうまく開けられなかった らどうするんだ!」と店員さんに発送ダンボールの見本ま で持ってこさせていた人がいて、結局、私たちはそこの商 品を見るどころか、カタログを貰うことさえ諦めざるを得 なかったんです。 見えないと、自分の後ろに列ができていることにも気づか ないこともあるかもしれませんが、店員さんも、いいかげ んうんざりした声になっていて、「おっさん!空気読めよ !」と言いたかったです。 私たちがロボット掃除機のルンバを見せてもらっている時 にも、私と友人の間から無理やり手を突っ込む男性がいて 、「今、私と友人が見せてもらっています。すぐに終わり ますし、終わったらちゃんと声をかけますから、ちょっと だけ待っていただけませんか?」と私が言ったら、その人 は素直に「はいはい。場所を確認しただけだから待ってる よ!」と言ってはくれましたが、女性の背中に手が触れた 段階で、前に人がいることぐらい、いくら全盲でもわから ないものでしょうか? しかも、ヘルパーさんが一緒にいて、「順番待ちしてます ね。」と声をかけているにも関わらず、手を突っ込んで来 る無神経さ、というか、空気の読めなさには、一瞬、殺意 さえ抱きそうでしたよ!(笑) 自分が順番を飛ばされたりしては大変という危機感からで しょうけれど、いきなり「見せてくださーい!」と耳元で 叫ぶ女性とか・・・。途中で友人(晴眼者)に遭って、そ んな話をしたら、「うんざり顔のヘルパーさん、多いね。 混んでるせいというよりは、連れている障害者がめんどく さくなってるみたいだよ。」と苦笑いしていました。 私と友人は、他人のふり見ての心境になり、どんなに空い ているブースでも、二人一緒に触らせてもらい、後ろに二 人並んだら、交代しよう、とマイルールを決めて、見て歩 くことにしました。 空気読めないのは全盲だから?いえ、それは違うと思いま す。友人も全盲ですけれど、後ろに人が並ぶと、私をつつ いて、「並んでる人がいるから交代しよう。」と、私より 先に気付いてくれます。 見えないからではなく、周囲の音を観察し、空気を読む努 力をするかどうか?あるいは、みんなだって見たいんだか ら、自分ばっかりが占領しちゃ悪いな、と、他者を思いや れる気持ちがあるかどうかの問題なのではないでしょうか ? 明日、明後日と行ってみようと思っている方も多いと思い ます。 他人がどれだけブースに居座ろうと、それを批難したり、 止めたりする権利も力も私にはもちろんこれっぽっちもあ りません。 でも、同朋の身勝手さに憤って帰宅した人間もいるんだと 、思い出していただいて、1分でもいい。後ろの人に譲る 気持ちを持っていただけたら嬉しいです。 。 ま、このMLには、あんな連中はいないか(笑)