横浜の久保です。 Fukuchanさん、 なにも貴方さまを悪者扱いしているわけではないので、 誤解なさらないでいただければと思います。 その前に、ちょっと私事を聞いてもらえませんか? 私は、1995年からシンセサイザーをいじって曲を作ったり、 一般向けのゲームトイ製品の音を作ったりしていますが、 画面を音声で読み上げてくれる親切設計の楽器など、 世界中どこを探してもありません。 メーカーHPにアップロードされているマニュアルをPCトーカーなどで読み上げさせ、 その音声をデイジーや点字にしてもらったものを読んで、 よくつかう機能は、 点字で画面の構造を表にしたうえで、 頭に叩き込み、 その知識を元にカーソルを動かしながら、 曲のデータを作ったり、 波形をいじくったりしています。 最近は、読み上げに対応したPC用のソフトもあるようですが、 波形変更で融通が効かなかったり、接続が面倒だったりということもあり、 今でも音楽関係には音声は一切使用していません。 もちろん、わからないことがあれば、すぐにサポート窓口に電話します。 その際に、自分が全盲であることも伝えます。 ただ、それを伝えたからと言って、すぐに全盲にもわかるような説明を受けられることは、ほぼ皆無に等しいです。 それが当たり前だと思っています。 そもそも一般メーカーのアドバイザーは、 視覚障がい者のことなど、何も知らなくて当然という心構えで、 サポートを受けています。 だから、最初はどんなに気の利かないサポートを受けたとしても、 どのように説明してもらったら、私でも理解できるか、 要所要所でこちらからも説明しながらサポートを受けます。 納得のいくまでサポートを受けさせていただき、解決に至っています。 今や、自分の身の回りにシンセのことなどわかる友達もだれもいないし、 このコロナ社会になって、のこのこと楽器店に行ったところで、 ちゃんと接客してもらえる世の中ではなくなっているし、 そんな中でも、時代の波に取り残されたくないから、 これまでに使ったことのない新しい楽器を購入して、 その度に、ボランティアさんにお力をお借りしたり、 全盲の立場など何もわかっていなかったサポート窓口の方とのやり取りを通して、 このコロナ禍にあっても、新しい響きを求め続けることができるのです。 サポートを受けていて腹が立つことも何度もあります。 「差別してんじゃねーよ」という言葉が、喉元まで出てきそうになったことも何度もあります。 でも、そこで怒った結果、後で困るのは自分なんです。 それをお伝えしたかったのです。 それと、私が、「ボイスオーバーユーザー専門のヘルプデスクを作ってほしい」旨を、 アップルに要望していないなどと、いつ書きましたでしょうか? もう、iPhoneを使い始めた7年前から、ことあるごとに要望しています。 私が、貴方様に「ありがとうございます」と言ったのは、 自分がこれまでにも何度も要望しているのと同じことを、 ご要望いただけたからなのです。 貴方様もおっしゃっておられるように、 望む声が一人でも多ければ、届く声も大きくなりますよね? そのことに感謝したまでです。 ぜひとも、他の方々からもこれは要望していただきたく思います。 ではでは、明日は本番なので、この辺りでグーたれます。 お休みなさいませ。