こんにちは、静岡県熱海市在住の菊池です。 以前に「一人歩きをしている盲人の半数近くは、 ホームから線路に転落した経験がある」といった話を、 どこかで聞いたことがあります。 実は自分も20代の頃に、 新宿駅の6番線ホームから落っこちて、 それが右側臥位の姿勢だったので、 線路に当たった肋骨を二本骨折したことがあります。 運良くホームにいた乗客が、 駅員に連絡して助け起こしてくれたので、 大事には至りませんでしたが… ただ、その時の駅員の一言が、 「なんだ盲人か」といった言葉で、 今、思い出しても、 何だか無性に腹が立ってきます! その時も自分としては、 「JRのホームではなくて、 駅の外に出る改札のあたりだろう」と思いこんでいて歩いていました。 どなたかも書かれていたように、 普段通い慣れていて歩き慣れている所での事故が多いみたいですね。 自分の先輩で、 「世の中にはこんなに感のいい全盲の人もいるんだ」と思わせるような人であっても、 「もう既に4、5回はホームから転落している」と話していました。 「電車がきていると思って、一歩踏み出したら、 そこは線路だった」とか、 「電車が入ってきたので乗ろうとしたら、 それは反対側のホームに入ってきた電車の音だった ↑(特に地下鉄だと音が反響してしまうので、 そのような勘違いをしてしまうことは多いです)」とか… やはり駅員さんに誘導を頼んだり、 周りの人たちに手を貸してもらうようにするのが、 一番の対策だと思います。 それを充分に認識した上で、 それでもハード面の対策とか、 便利なアプリを開発する際には、 そうした物を過信しすぎないようにするのも、 忘れてはならないことだと思います。