品川です。 これまでのKindleアプリは佐藤さんが確認されていたようにまったくボイスオーバーでは使えないものでした。 今回のアップデートでようやくKindle書籍の読み上げができるようになったわけです。 いろんなOSやデバイスで読書できるのがKindleブックの特徴ですが、これまではiOSはもちろんのこと、Windowsでもスクリーンリーダーでは読み上げできませんでした。 英語環境では唯一Kindle Keyboardが視覚障害者でも使えるデバイスとして存在していたにすぎません。 アメリカの視覚障害者グループではAmazonに対してアクセシブルなデバイスやアプリの開発を強く要望していたようですが、今回のKindleアプリはその声が反映されたものだと思います。 心配だったのは日本語の書籍データも読み上げ対応になるかどうかでしたが、なんとかその流れに取り残されることなく、日本語書籍も読み上げてくれるようになりました。 iOS版Kindleアプリ、アップデートで視覚障害ユーザー向け読み上げ機能をサポート http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/02/news034.html iBooksで提供されている電子書籍と違って、Kindle書籍の場合はiOS以外の環境でも読書できる可能性があるだけに楽しみです。 上記の記事の中でもそれを示唆するような記述がありますが、Windows環境でも読書できるようになればさらに魅力的です。 これでようやく日本語の電子書籍が身近になった印象を受けました。 そして、早くボイスオーバーでの日本語点字出力が改善されて、点字ディスプレイでも読書できるようになってほしいと強く願うようになりました。 個人的にはAmazonの発売するKindleデバイスでも視覚障害者が使えるアクセシブルな製品が登場するのではないかと期待しています。 米Amazon、独自の音声読み上げ技術を持つポーランドIVONA社を買収 -INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130125_585009.html 視覚障害のない人の間でも、電子書籍を目で読むだけではなく、合成音声で読ませたいというニーズは高まっているように感じています。 アメリカでは車の中でオーディオブックを聞く習慣があると聞きますが、日本の場合は満員電車の中で楽しむスタイルが広まっていくかもしれませんよね。