いつもお世話になっております。 福岡県在住の久保です。 何度かお話し視していますように、今年初めから、iPadminiを使い始めています。 iOS機器の導入にはいろいろな考え方があると思います。 今日は休日ですから、私の状況について、ゆっくりと書いてみます。 何か皆さんの参考になりましたら幸いです。 やや長文ですから、興味のない方は無視してください。 0 はじめに 私は中途の全盲で、今は視角を活用することは全くできません。これまでスマホと 言うものにあまり興味はなく、一生涯ガラケイで過ごせたらと思っていました。しか し、様々な支援アプリが登場し、ある部分ではスマホも受け入れていかなくてはいけ ないと思うようになりました。 2012年からiPodTouchをお試しで使い始め、iOSにもある程度慣れてきました。最近 になって、iPodではLTE回旋やGPSが使えず、外出先での利用ができないことにも不便 さを感じるようになりました。そこで今回、iOS機器を本格導入とすることにし、iPa dmini4(16GB SIMフリー)を購入した次第です。導入のコンセプトとして月々の通 信料を、可能な限り上げずに、ガラケイとスマホの2台持ちを実現したいと思いまし た。 結果、基本的に電話と日常的なメールはガラケイ(らく7)、視覚障害支援やスマ ホ独自の機能はiPadという住み分けになりました。 1 iPad購入の理由 全盲ですから、不通に考えるならば、サイズ的にも手ごろなiPhoneということにな るでしょうが、私があえてiPadを選択した理由は以下です。 1.本体価格の手頃さ iPhone6Sのような最新機種では、最小メモリである16GBモデルでさえ10万円に近い価 格となりますが、iPadminiならば最新機種でも5万円台と、かなり安価です。 ちなみに私の場合、音楽は今まで通りiPodにしか入れないので、16GBモデルで十分 です。iPadで音楽を長く聞いていると、電池もちにも不安がありますからね。 2.適度な大きさ iPhoneの小ささは、逆に言えば操作面の小ささにつながります。個人差があるとは 思いますが、片手で容易に持つことができるminiは、携帯性と操作性を両立させる適 度な大きさと言えます。 2 回旋契約 SIMフリーですから、大手キャリアに縛られず、月々の料金の節約が可能です。す こし手間がかかりますが、MVNOを選択することで、通信料金は大きく節減できます。 MVNOはたくさんの事業者があり、それぞれの特徴がありますので、自分に合ったも のを選択するのが良いでしょう。ちなみに私は、使った分だけの料金が請求されると いう安心感から、フリーテルを使用することにしました。 結果、ガラケイはドコモのFOMAかけ放題+iモード+使っただけのパケ代で、月合 計2500円程度、iPadはフリーテルで月に1GB程度使用で500円、合計3000円くらいにな る見込みです。 3 問題点 ここまでいいことづくめのようなお話をしてきましたが、以下のような問題もあり ます。 1.iPadにはバイブ機能がない 当然ですが、iPadは電話ではないので、バイブはありません。視覚障害アプリの中 には、バイブを活用することを前提としたものも少なくなく、この点をどう考えるか が選択の鍵になるかも知れません。 2.ガラケイの故障が生じた場合の対応 一般に、ドコモのような大手キャリアは、特定のパケット割に入っていないと、機 種代金の支援はありません。機種代の支援を受けるためにパケット割に入ったり、高 い機種代を払ったりしては、意味がありません。音声通話などにガラケイを使い続け る場合、ガラケイをどのようにして入手するかが問題です。一部、安価なSIMフリー のガラケイも出てきてはいますが、これには音声読み上げはありません。中古市場か ららくらくホンを安く買うなどの策も必要になるでしょう。もっとも、機種代金の支 援については今後見直されるようですので、この辺りの事情は変化が予想されます。 4 終わりに 今回の私のケースは、あくまでもガラケイとの2台持ちに拘る、iPadの利用があ まり多くないという状況の下でのお話ですから、その辺りを十分に考慮ください。ま た、使い始めて間もない状況でのレポートですので、今後何かの気付きがありました ら、追ってお知らせいたします。 久保 弘樹 kubo.hiroki@xxxxxxxxxxxxxxxxx