横浜の久保です。
私はMACユーザーではありませんが、
これはメーカーのアクセシビリティに対する姿勢というよりも、
これまでパソコン用の「スクリーンリーダー」というものがたどってきた開発の経緯そのものに主たる理由があると思います。
そもそもこれまでの日本語用スクリーンリーダーというものの30年の歴史をたどると、多くはマイクロソフトのOSをその動作環境にしてきたことは、みなさんもご存知かと思います。
音声ナビゲートなくしては画面を操作すること事態が困難な私達にとっては、それしか選択肢がなかったわけです。
ですから、第多数の日本の視覚障害者がWindowsのPCを使わざるを得ない状況が続いてきたわけで、MACユーザーのしめる割合というのは、ごくわずかにすぎないと思います。
これが、私達の意見がメーカーに伝わりにくい原因の一つだと思います。
また、MAC用の日本語ボイスオーバーの開発がいつごろから始まったかは知りませんが、
おそらくそんなに遠いむかしのことではないでしょう。
そのMACようのボイスオーバーよりも先に、iPhoneのほうが普及してしまいました。
「同じアップル製品なのに、どうしてこうも違うのか」と思われるかもしれませんが、
アップルほどの大企業ともなれば、製品ごとに製造ラインが全く異なるはずです。
ですから、iPhoneやiPadのような携帯端末と、
MACのような大型端末とでは、
いくら同じメーカーといえども、内部の作りも違うでしょうし、
共通性にも限界があるでしょう。
だからといって、現状を放置してよいとは思いません。
そこで、私から提案なのですが、
アップルには直営の店があります。
もしもMACをお持ちの方で、お店に行くことが可能なかたがいらしたら、
お店のスタッフの前で、ユージングの実演をしてみていただくとよいと思います。
そして、どこがどう使いにくいのか、使えないのか、
店員サンにお伝えしてみてください。
そこで店員がユーザーを通して見聞きしたことは、
時間はかかっても必ず開発に話が行くはずです。
電話での問い合わせだけではだめです。
使えないシーンをこの目で見てもらうことが大事です。
知ってもらうことが大事です。
それも、私達の中の一人でも多くの人に、
アップルショップを訪問してほしいです。
今は、コロナがあるのでなかなか難しいかもしれませんが、
コロナが落ち着いたら、ぜひとも一人でも多くのみなさんにそれをやってほしいです。
私も、MACユーザーではありませんが、
MACを見に行くふりをして、検証して、
店員サンにどんどんお伝えしていきたいと思っています。
失礼いたしました。