品川です。 今頃になって気づいたのですが、Apple Musicで再生中の楽曲の歌詞を表示させている状態ではメディア説明サービスが機能するのですね。 てっきり動画コンテンツの字幕にだけ対応しているものと思い込んでいました。 歌詞を表示させている画面でVoiceOverのローター・カテゴリーのメディアサービスの「読み上げ」を指定しておくと、歌に連動してその箇所の歌詞を自動的に読み上げてくれます。 iOS 13では、Apple Musicの歌と歌詞のタイミングを連動する機能が搭載されたということなので、もしかしたらその関連でVoiceOverのメディア説明サービスが有効になったのかもしれません。 楽曲認識アプリ「OTO-Mii」の先読み機能では、先読みするタイミングを調整できますが、Apple Music画面でのメディア説明サービスではそのような細かい設定はできません。 ほぼ歌と同じタイミングで読み上げるので、歌の練習目的では使えないと思います。 しかし、メディア説明サービスはスピーチだけでなく点字出力させることができます。 ブレイルメモポケットで試しました。 歌が始まる少し前に表示されるので、歌の練習にはもってこいです! 英語の楽曲の場合、一つのフレーズは16セルに入りきらないことが多いので、いちいち点字デバイス側でパンする操作をしなければなりません。 日本語の歌詞であれば、たいていは16セル内に表示できると思うので、自動的に行送りされるのを読んでいくだけです。 では、OTO-Miiの場合はどうかというと、残念ながらメディア説明サービスには対応していないようです。 なのですが、先読み機能で読み上げさせている箇所は自動的に点字デバイスに出力してくれました。 ただし、先読み機能により歌詞の1行を点字で表示したあと、つづいて表示されるのはVoiceOverのカーソルがフォーカスしている箇所となります 次のフレーズが読み上げられるタイミングで、点字デバイスにはその歌詞が表示されます。 ということで、フレーズとフレーズとの間に余計な点字表示が出力されてしまいますが、とりあえず自動的に切り替わってくれるので、カラオケでは十分に活用している人が多いのでしょうね。 まだまだiOS VoiceOverの日本語点字は不十分ですが、歌詞を表示するだけならかなり便利であると思います。 点字はやはりよいものだなぁと実感しました。