品川です。 お札を識別してくれるアプリとしてはNantMobile MoneyReaderがもっとも実 用的であると感じていますが、最近では対応する紙幣の種類が増えることもなく、今 後の開発状況が気になるところではあります。 類似のアプリの紹介です。 App名: Cash Reader Tool for Blind、デベロッパ: Hayaku s.r.o. https://itunes.apple.com/jp/app/cash-reader-tool-for-blind/id1344802905?mt=8 無料版では日本円の場合は千円札にしか対応していません。 なので実際には1080円の有料アプリであると言えるでしょう。 今後は対応する国の紙幣を増やしていくことを案内しています。 個人的にはモンゴルのトゥグルグ、ベトナムのドン、タイのバーツに対応してほしい ところです。 ベトナム・ドンは11種類の紙幣があると聞きましたが、視覚障碍者はどうやって区別 しているんでしょうね。 ところで、Cash ReaderとNantMobile MoneyReaderの比較をしてみると、 ■音声読み上げ どちらともVoiceOverがオンでもオフでも音声読み上げあり。 ■画面表示 説明ページによると、どちらとも数字が表示されるようです。 ■バイブレーション Cash Readerでは振動により紙幣の種類を判別できるようになっています。 NantMobile MoneyReaderにはこの機能はありません。 ■複数国の紙幣を識別 NantMobile MoneyReaderでは切り替え操作をする必要はなく、対応している紙幣を認 識します。 Cash Readerでは指定した国の紙幣だけを判別します。 日本円のモードにしていると、アメリカドルは認識しません。 また、事前に紙幣のデータをダウンロードする必要があります。 ■インターネットアクセス どちらも必要ありません。 ■紙幣を認識させる手順 どちらともカメラにかざすだけの簡単操作です。 食らい場所では自動的にLEDフラッシュをオンにしてくれるので、部屋の明るさを機 にする必要はありません。 Cash Readerではライトのオン・オフ・自動を設定メニューの中で切り替えることが できますが、NantMobile MoneyReaderの場合は設定メニューがないので自動的に点灯 するようになっています。 ■導入手順 Cash Readerでは認識させたい紙幣のデータをダウンロードさせることが必要なの で、それを手間に感じるかもしれません。 使ってみての感想ですが、日常的に使うのであればNantoMobile MoneyReaderで十分 です。 バイブレーションで紙幣の種類を知りたい人にはCash Readerがお勧めです。 これがもっとも大きな特徴だと思われます。 また、対応する国の紙幣の違い、今後のアップデートに期待できるという点で注目し ておくとよさそうです。 1080円という価格ですが、以前はNantoMobile MoneyReaderも1200円で販売されてい たことがありました。