品川です。 大阪は難波駅すぐ上に位置する御堂筋ビルで開催されている日本ライトハウス展、その初日に出かけてきました。 明日も開催されているので、参考までにレポートをどうぞ。 さすがにすべてのブースを回ることはできませんでした。 日本ライトハウス展 〜全国ロービジョンフェア 2017〜 - 日本ライトハウス情報文化センター http://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/nlt2017/ iOS関連の新しい情報でも探しに行こうとぶらぶらしてきた のですが、午前10時頃には地下1階からビルの7階に上がるエレベーター待ちの行列に、引き返そうかと思ってしまいました。 改札口から開場までの案内、会場内での案内はボランティアスタッフにお願いすることができました。おかげで、一人でも気楽に出かけられます。 これはサイトワールドも同じですね。 ブースを回ってみて、おもしろいなと感じたものを紹介してみようと思います。 ------------------------------ 株式会社アメディア 「iよむべえ」や「ナビレコ」などのiOSアプリをリリースしていますが、今回のブースでもっとも注目していたのが割り引き価格での商品販売。 普段は割引販売していない商品を開場のみでの安い価格で購入できるとあって、たくさんの人が集まっていました。 また、今年発売されたAPH, American Printing Houseの低価格な点字メモ帳であるOrbit Reader 20をアメディアが販売予定ということもあって、その販売価格に関心を持っていたのですが、まだ決定していないそうです。 20セルの点字デバイス、SDカードでの読み込み、Bluetooth接続でのiOS, Android Windows, Chrome OSとの接続をサポートしているようです。 最新のメルマガによるとiOS向けブラウザを開発しているようですが、詳細を聞いてくるのを忘れてしまいました。 ------------------------------ 有限会社エクストラ ポータブルなデイジープレーヤーとしてHIMS社のBlazeを展示していました。 デイジーオンラインに対応しており、カメラによる色認識やOCR機能を利用することができます。 昨年も参考展示されていたのですが、まだ発売時期は未定なのだそうです。 ------------------------------ ケージーエス株式会社 いつも元気な籠宮さんにお会いする度に、 「ブレイルメモスマートはどうしてiPhoneとペアリングできないんですか?」と尋ねつづけて約4年、 「アップルさんの方針にしたがうしかないんすよぉー、うちからは何もできないんですよぉー」というのがいつもの答えでした。 今年も期待せずに質問してみると、 ななな、なんと、iOS 11ではiOS VoiceOverの点字出力に対応したそうですよ!! これはびっくりでした。 今年の日本ライトハウス展のびっくりニュース・ナンバーワンです! ------------------------------ 有限会社サイパック もの柔らかな雰囲気の工藤さんに質問することといえば、ボイスオブデイジーのバージョンアップ時期について。 「古いiOSユーザーを切り捨てたくはないのでバージョンアップは難しいんですよねぇ」と、いつもおっしゃっておられました。 今年はついに決心されたそうで、今のバージョンを残す代わりに、iOS 11ユーザー向けのアプリを新発売するそうです。 デイジーオンラインに対応し、サピエにアクセスして検索やダウンロードできるようになるみたいです。 ePubデータにも対応。 テキストデイジーにも対応しますが、本文内の文字検索は不可だそうです。 公式アナウンスはいつになるでしょうね。 ------------------------------ カシオ計算機株式会社 大野さんが切り盛りするブースに展示されていたのがブックターナーというスキャナー。 本を細断せずにスキャンできる製品です。 本体のアームが1ページずつ紙をめくってくれて、そのページの上空に設置されたiPadで写真撮影する仕組みです。 読み取ったデータはPdf化され、そのまま閲覧するのもよし、OCR処理するのもよし。 大学図書館や、高知県の点字図書館に導入されているとのこと。 まだ一般発売はされていないので、今後の展開が楽しみです。 専用のアプリはVoiceOverで操作可能です。 ただし、余分な画像をカットするためにアプリ内で編集操作できるようになっていますが、それには視力が必要です。 編集作業をせずにPDF保存したデータをWindows環境のe.Typist Ver.12.0でOCR処理させてみました。 ページによっては余分な記号がたくさん入りますが、内容は確認できました。 専門書などはトリミングの作業をしてからOCRするのが理想でしょうね。 ------------------------------ 株式会社コネクトドット 視覚障害者向けに開発されたファッションコーディネート支援アプリ「FCS」の開発元です。 昔のバージョンでは自分で衣服の登録はできませんでしたが、最近のバージョンではカメラで撮影した衣服の写真を登録して、ユーザー本人がその衣服データを管理できるようになっています。 写真の登録やコーディネートの関連設定をコネクトドットにお願いすることもでき、そのサービスは有料購読生にするそうです。 とはいえ、ファッションを楽しみたい学生についてはそのサービスも無料で利用できるようにする予定だとか。 ブースに立ち寄ればファッション研究家の松森さんからオシャレ情報をもらえるかもしれませんよ! ------------------------------ OLED JAPAN Dot Watchの日本代理店です。 キムさんが忙しく接客しておられました。 さすがは点字の浮き出るスマートウォッチ、なかなかの人気でした。 日本語対応が遅れているので、発売はまだ先になるみたいです。 ------------------------------ シャープ株式会社(ロボホン) さすがにかなりの人気でした。 手で持てるおしゃべりロボット、ロボホン。 スタッフは複数待機しているので、待たされる時間は少ない印象でした。 iPhoneとは関係ありませんが、一見の価値ありです! Androidスマートフォンになりますが、TalkBackはプリインストールされていないようでした。 ------------------------------ パナソニック株式会社 メディアアクセスというアプリを利用すれば、外出先からでもビエラやディーガのテレビ、録画コンテンツの視聴ができます。 ------------------------------ 三菱電機株式会社 しゃべるテレビ、しゃべる炊飯器、しゃべるIHクッキングヒーターに加えて、しゃべる電子レンジが登場しました。 おかげですごい人混み。 近づくことができませんでした。 ------------------------------ 新華情報システム 次世代の立体コピー機といった感じの、立体イメージプリンターが展示されていました。 手間暇かけずに浮き出る線や文字をプリントアウトできるので、とても興味深かったです。 ------------------------------ 有限会社安久工機 視覚障害者用小型触図筆ペンは、熱で溶かした蜜蝋をペン先から出すことで、紙に浮き出る線を描くことができます。 絵を描くこともできますし、ひらがなやアルファベットなどの文字を書く練習にもよさそうです。 ------------------------------ 毎日新聞大阪本社 なんと、あの点字毎日を無料で配っていました。 点字版と活字版。 最新号は在庫がなくなっていたために、私は最近の中でもっともおもしろい号をくださいとリクエストしたのですが、9月17日号をいただきました。 さて、この号では何がもっともおもしろい記事なのでしょうか?? 「楽しもうスマートフォン」 「電子音楽製作入門」 いやぁ、やはり、 「編集長からの手紙」 でしょうかね。 最後にアプリバトルのイベント、たくさんの来場客の前で3名のユーザーがアプリを紹介されておられました。 同じアプリでも人によって使い方やその用途は様々。 そんな話を聴けて、たいへん興味深かったです。