東京都八王子市の野々垣です。 4月18日に、スキャンスナップクラウドのバージョンアップがありました。今回のバージョンアップにより、これまでは出来なかった、スキャナからクラウドドライブにアップロードしたPDFファイルのOCRが出来るようになるのが大きな変化です。 以下、長文になりますが説明いたします。 PFUのスキャナ ix100とix500には、スキャナをPCやiPhoneなどの端末につないでいなくても、wifiを経由してドロップボックスやグーグルドライブなどのクラウドドライブにスキャンしたファイルを保存出来る機能がありました。けれどこれまでは、クラウドドライブに保存したファイルは画像として扱えるのみで、VoiceOverでの読み上げは出来ませんでした。 今回のバージョンアップにより、以下のような操作でクラウドドライブ上に検索可能なPDFを作成し、クラウドドライブアプリでVoiceOverを使用してOCRされた文面を読むことが出来ます。(クラウドドライブはドロップボックスで検証) 1 ScanSnapをクラウド保存モード(PDF)にして書類をスキャン。1枚でも複数ページでも可。終了したら本体ボタンを押してスキャン終了。(ボタンを押すまでが1ファイルとなります) 2 ScanSnapCloudアプリを起動。スキャンしたファイルが表示されているので開きます(多少時間がかかる場合があります) 3 画面左下の「ボタン」ボタンを押します(検索可能なPDFを作成ボタンです。ここのラベルがなく残念) 4 処理されている間しばらく待ちます 5 dropboxアプリを起動します。スキャンしたままのファイルと、処理後のPDFの2つが出来上がっていれば表示されます(最近のファイルからアクセスするのがわかりやすいです) 6 検索可能なPDFとなった方のファイルを開くと、OCRされた文面がVoiceOverで読み上げられます。 スキャナに対しまっすぐスキャンされた場合で、レイアウトがシンプルな物であれば、かなり正確な読み取りであると感じました。 これまでは、ScanSnapでスキャンした物をiPhoneでOCRしようとすると、カメラロールにjpegで保存して別のOCRアプリを使用する必要がありましたが、複数ページを扱えるPDFファイルごとにOCR出来ることで、かなり便利になるのではと思います。 なお、ScanSnap Cloudを利用してのOCRには、1ヶ月に500ページまでの上限が設定されているようですので、ご注意下さい。 以上、よろしくお願いいたします。 野々垣美名子