Katyさん、皆さん、こんばんは。福岡の藤川です。 私が点字シールの作成に使用しているのは、日本サイズで6行32マスの 懐中定規です。 日点か日盲連で購入したもので、二重底の筆箱に入っていて、上の段に定規、 下の段には、横方向に4分の1にカットした点字用紙が収まります。筆箱の 右端には点筆が2本入るようになっています。 この下の段にカットした点字用紙とともに、16分割したタックペーパーを 入れておくと便利です。 視力のある方に手伝っていただく事を前提に、作成方法を書いてみます。 (1)タックペーパーのセット 懐中定規には、点字用紙を固定するための針が、上下の縁の左右に一つずつ、 計4本あります。 縦4分の1、横4分の1と16分割したタックペーパーを横長に持ち、定規を 開いて、右上の針の左にタックペーパーの右上が接するようにして、定規の 上の縁にピッタリと合わせてから定規を閉じます。 実際には、定規を閉じたまま隙間にタックペーパーを滑り込ませ、右上の針に 沿わせながら、タックペーパーの上端と定規の上端が揃う所まで差し込む方が 確実かと思います。 (2)点を打つ 点を打つ位置は、あくまでも私の主観ですが、次のように決めています。 ●iPhone6S+サイズの場合: 1行目:1マス目の1の点、3マス目の4の点、6マス目の1の点、 8マス目の4の点、11マス目の1の点。 以下、2行目・3行目・4行目も同じ位置。 但し、3行目の右端の点は省略しても構いません。 ●iPhone6Sサイズの場合: 1行目:1マス目の6の点、3マス目の6の点、6マス目の3の点、 8マス目の6の点、10マス目の6の点。 2行目:1マス目の5の点、3マス目の5の点、6マス目の2の点、 8マス目の5の点、10マス目の5の点。 3行目:1マス目の5の点、3マス目の5の点、6マス目の2の点、 8マス目の5の点、10マス目の5の点。 4行目:1マス目の4の点、3マス目の4の点、6マス目の1の点、 8マス目の4の点、10マス目の4の点。 但し、3行目の右端の点は省略しても構いません。 (3)タックペーパーの整形 点を打ち終わって表に返してみると、上と左の余白に比べ、下と右の余白が 大きくなっています。 そこで、まず右の余白が左の余白と同じ幅になるよう切り落とします。 下の余白は残しますが、4行目の中央の点、カナキーだと「ワ」、数字だと 「0」に当たる部分の下を、iPhoneのホームボタンに合わせて切り取ります。 (4)貼り付け 出来上がったタックペーパーの裏面の紙を剥がし、iPhoneに貼り付けます。 2行目の中央の点が、テンキーの「ナ」「5」と一致するように貼ると、全体の バランスがよくなります。 この時、VoiceOverはオン、スクリーンカーテンはオフにしておき、メモ帳を 起動して新規メモを開き、入力モードを標準入力にしておくと貼りやすいと 思います。 (5)点の位置の確認 目標の位置に貼り付けると、左上の点が「完了」、右上の点が「削除」、 右下の点が「改行」のキーと一致します。 音声入力をオンに設定した場合、左下の点が「音声」ボタンに一致し、 キーボードをフルキーや絵文字などに切り替えるボタンは「音声」の左に くるので、入力中にキーボードが入れ替わってしまう事を避けられます。 少なくとも、私は助かっています(汗)。 以上です。ご不明の点は、またお尋ねください。 藤川 敦志(PCから)