工藤です。 2年ほど前に、OS X 10.7でwinclone 2.2を試してみたことがあります。 当時のメモを送ります。 ◆ WinCloneによるバックアップからの戻し検証 まず戻し先のBOOTCAMPパーティションが戻し先として正常に扱えないことが判明。 ディスクユーティリティで、BOOTCAMPパーティションを一度削除。 再度パーティションをMS-DOS(FAT)で作成、ボリュームラベルはBOOTCAMP。 WinCloneのリストアを再度実行、今度は戻し先として正常に認識された。 リストア完了後、BOOTCAMPを起動ディスクに設定(ちゃんと認識している)し、再起動。 Windows 7のブート時に、数分間CHKDSKが稼働。 自動的に再起動。 ブートの途中で、再度再起動。 Windowsを構成するための準備中というメッセージが表示。 ログイン後、再起動しろとの指示。 再起動、今度は正常にログインできた。 Windows 7が問題なくリストアされることが確認できた。 WinCloneを使って、BOOTCAMPパーティションを元に戻せることは確認できましたが、 動きとしては上記のようにかなり怪しげでした。また、バックアップやリストアに かかる時間も結構かかりました。 その後、いくつか他のツールを試してみましたが、WinClone以外はバックアップから BOOTCAMPのパーティション領域への復旧がうまくできませんでした。 Windowsのバックアップソフトは複数ありますが、BOOTCAMPのパーティションは、 特殊なパーティション分けを行っているため通常のWindowsのバックアップソフトでは 元に戻せません。 結局MacでWindowsを動作させる場合は、VMWare Fusionを使うことにして、今に到り ます。VMWare Fusionであれば、Windowsのバックアップは、仮想マシンを止めておき、 どこか適当な外部ディスクに、仮想マシンのデータをフォルダごと(ファインダーからは 1ファイルに見えますが、実際はフォルダ)コピーするだけなので、とても手軽です。 リストアは、このフォルダを元の場所にコピーするだけです。 ちなみに、私は先月までOS Xの本体側のバックアップはTime Machineを使っていま した。ところが私の場合、バックアップの変更量が増えるにつれ、Time Machine に入ったときにたびたびハングアップしたような状況になり、しまいにはまったく 戻ってこれなくなる現象に遭遇しました。この現象は、外付けのTime Machine用の ハードディスクを使った場合でも、ネットワーク越しにOS X Serverに用意した Time Machine用のバックアップ先を使う場合でもどちらでも発生しました。 現象が出る度に、Time Machineのバックアップ先を作り直すと、バックアップの 変更量が少ないうちは非常に快適に動作するのですが、数ヶ月もすると、再び Time Machineから戻れなくなる現象が再発するという状況を繰り返していました。 先月、肝心な時に、ファイルが復旧できなかったため、とうとうたまりかね、OS X の本体側のバックアップは、Retrospectを使う方法に戻しました。Retrospectは もう8年ほど使っています。Time Machineはバックアップ作業を意識せずに、OSが 裏でバックアップを行ってくれ、10分前の変更前のファイルに簡単に戻せるのが 大好きなのですが、安定して長期間運用できないのが難点です。 一方、Retrospectは明示的にバックアップの作業を行わないといけないため、 定期的に意識してバックアップを行わないといけないのが難点です。 なお、私の場合は、OS X上でソフトウェアの開発を行っているので、一般の方よりも ファイルの数や変更量が格段に多いので、Time Machineの問題は一般的なものでは 無いのかもしれません。 Best wishes, Kudou