品川です。 こちらのMLにはエンビジョングラスの使用者が何名かいらっしゃるようなので、関連の話題です。 Android 8.1で動作しているエンビジョングラスですが、ユーザはPlay Storeから自由にアプリをダウンロードできるわけではありません。 開発元が認めたサードパーティのアプリは、グラスのソフトウェア・アップデートの中に入れて配信されるようです。 今後どのアプリが追加されるのかは発表されていません。 本日のアップデートで加わったのは「Cash Reader」。 チェコで開発されている紙幣識別アプリです。 Cash Readerについて、iOS版とAndroid版がリリースされており、無料半では識別できる紙幣の種類に制限があります。 日本円だと千円札と二千円札だけが識別されます。 有料版ではすべての紙幣が対象です。 エンビジョングラスに加わったCash Readerは、追加料金なく完全版の機能がそのまま使えるとのことです。 はたしてグラスでは日本円の識別制度がどうなのか気になっています。 もし中途半端であれば開発元にフィードバックしてみてください。 サードパーティアプリの第二弾は何なのか気になるところですが、噂ではDから始まる国で開発されているアプリになるかもしれないとのことです。 ところで、Cash Readerの優良プランですが、いくつかあります。月額サブスクリプションもあれば、ライフタイムサブスクリプションもあります。 久しぶりにライフタイムプランの価格を確認してみると、けっこう高くなっていたので驚きました。 実際にその国の紙幣を入手してデータ化しているので、コストはかかるのでしょう。 日本人にはなじみのあるブータンのニュルタムやケニアのシリングにも対応しています。 自由に海外旅行ができるようになれば、貴重なアプリだと言えます。 余談になりますが、ケニアに住んでいるフィリゴナさんは、日本人でスワヒリ語を習いたい人はいませんかと募集されておられます。 日本の盲学校に留学して、あはきの資格を取得して、ケニアで働いておられるそうですが、昨年からのCOVID-19問題で仕事がなくなってしまったそうです。 LINE通話で優良レッスン、1時間600円を企画されておられます。 もしご興味のある方がいらっしゃれば、 国際視覚障害者援護協会の新井さんに問い合わせてみてください。 ちなみにケニアの公用語はスワヒリ語と英語なので、英会話の勉強もしてもらえるかもしれません。 ケニアの視覚障害者はスマートフォンユーザが少しずつ増えてきているそうです。 しかし、iPhoneは高額なので買えないそうです。 なので、Androidを使っていて、特にSamsungは人気だそうです。 OPPOを買ってしまったフィリゴナさんは、TalkBackとは相性が悪く、使いにくいと言っていました。 ケニアにも山さんのような人がいれば教えてもらえるのでしょうが、まだ使い方がわからないようです。 スマートフォンは視覚障害者にとっては大きな情報ツールとなっているので、アップルにはリーズナブルなモデルの販売や、下取りで集めた機種の再利用を積極的に行って、世界的に広くいきわたるようにしてほしいなぁと考えたりします。