品川です。 世界最大級の視覚障害者向けアップル・アクセシビリティの情報交換サイトApplevisでは、視覚障害ユーザにとってアクセシブルなアプリ、役に立つアプリ、楽しいアプリを毎年ユーザからの投票で選び、 Hall of Fameの称号を与えています。 今回の投票期間は、太平洋時間で、6月9日から6月14日の23:59までになっています。 Vote Now for the 2020 Inductees into the AppleVis iOS App Hall of Fame | AppleVis https://www.applevis.com/blog/vote-now-2020-inductees-applevis-ios-app-hall-fame ノミネートされている中で馴染みのあるアプリ、いくつあるでしょうか? 1Password - Password Manager パスワード管理アプリ Aira ビデオ通話による視覚支援アプリ AudioWizards ゲーム BitLife - Life Simulator ゲーム Cash Reader: Bill Identifier 紙幣識別アプリ Dolphin EasyReader ブックリーダー Envision AI 視覚支援アプリ Knight Commander ゲーム Overcast ポッドキャスト番組の再生 ScripTalk Mobile 処方薬の読み上げ 気になったものをいくつか紹介してみます。 ゲームアプリが三つノミネートされていますが、無料だったこともあり、 BitLife - Life Simulator 人生ゲームを試してみました。 こういうゲームアプリ、私は進め方がよくわからないのですぐに断念してしまうのですが、主人公の名前が Yushin Watanabe なんと京都出身の男性! 他の国のユーザがプレイしても渡辺さんが主役なのかどうかは不明ですが、もしそうであれば、こんなところで日本人が活躍しているとは、うれしい限りです! ScripTalk Mobile 薬局でもらってきた薬が何なのか、RFIDというタグに書き込まれています。 専用のリーダー端末でしか読み取れなかったタグが、iPhoneのNFC機能に対応したようです。 アメリカにあるEn-Vision Americaがサービス展開しているようで、すべての薬局で利用できているわけではなさそうです。 日本でも同じような取り組み、あったりするのでしょうか? Aira 日本のApp Storeではダウンロードできないアプリです。 視覚障害ユーザが目で見てほしいものをビデオ通話を通してエージェントに教えてもらう、Be My Eyesの有料版のようなサービスです。 5分以内であればフリープランで利用できたり、特定の空港などでは無料貸し出しサービスもあったりと、積極的に活動の幅を広げているという印象のサービスです。 興味深いのは、エージェントとのやり取りは声だけでなく、テキストメッセージでもできること。 声を出せない環境では、メッセージのやり取りをする方が現実的なわけです。 講演会や学校の授業など、そのような環境でも使えますね。 そこで考えてみたのですが、点字ディスプレイでエージェントからのメッセージを読めばよいので、盲ろう者の視覚支援アプリとしてAiraは威力を発揮しているのだろうなと。 ビデオ通話ができるアプリはいくつもありますが、通話中にメッセージのやり取りをできるアプリって他に何があるのでしょうね。 Zoomなどのビデオミーティングアプリでチャット機能を利用するのが都合のよい手段になるんでしょうか。 ApplevisのHall of Fame ご興味のある人は投票に参加してみてはいかがでしょうか。アカウント作成してログインする必要があります。 |