はじめまして。青森県の高森と申します。 以前からこのメーリングリストに登録させていただいていたのですが、 投稿させていただくのは初めてです。 私の方で実施させていただいている「視覚・聴覚障害者向けiPad講習の人材育成講座」について 品川さんに触れていただいたので、お礼を兼ねて投稿させて頂きました。 http://w3a.in/?page_id=778 この事業は、青森県企画政策部情報システム課の委託を得て、 私が所属するNPO法人あおもりIT活用サポートセンターが実施しておりました。 実際には運営から講習までほぼ私一人で行い、 講習会の際にはボランティアで学生さんやNPOのスタッフに手伝ってもらっているという形です。 普段私は個人でWeb制作を仕事にしているのですが、去年からボランティアで視覚障害者さん向けに iPadの講習会を行っていました。その活動を情報システム課の方が見つけて評価してくださったのですが、 私一人だけだと広がりに限界があるので、その裾野を広げるためには 「障害者にiPadを教えられる人を育成して増やす必要がある」ということを県の方にアドバイス頂き 今回の講習会の実施に至りました。 講習会は第1期と第2期に分けて募集(どちらも7名)していましたが、お陰さまでどちらも定員に達しました。 ただ、神戸の方や東京の方から「遠隔での受講ができないか」とご相談頂いていて、 講習の様子を録画・編集してeラーニング形式での公開ができないかなど、講習会の追加も考えてみています。 今回の講習会では、受講者の方にiPadを貸し出していて、自宅でも予習・復習ができるようにしています。 キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から又貸しできるiPadを借りるのはなかなか困難なのですが、 今回の予算で何台か自由に貸し出しできるiPadを確保したり、県の担当者の方がキャリアから借りられるよう奔走してくださっています。 実際に始めてみるとインターネットが自宅になかったり有線しか無いという方もいて環境に差があったり、 受講回数も実質3回程度(全7回でそのうち後半の4回は実際の視覚・聴覚障害者さんをモデルにした模擬実習)と かなり圧縮したスケジュールということもあって結構スパルタです。 とは言え無理に知識をつめ込むという講習会にはせず、最低限必要と思われることを講習して、 受講者の方は覚えられる範囲で、学んだことの中から障害者の方にきちっと説明できることを選んで説明できることを主軸に考えています。 受講者は年配の女性が多く、ITリテラシーが必ずしも高い方ばかりではないので VoiceOverどころか通常の操作に慣れるにも時間がかかりそうな感じではありますが、 皆さん揃って「障害を持った方の何かしら役に立ちたい」というモチベーションが高いので、 そのモチベーションを糧にがんばりを期待しています。