品川です。 NaviLensはバージョン3.0.0にアップデートされて、360ビジョンという機能が加わり ました。 その前のバージョンでは「点字ブロックガイド」という機能が追加されています。 点字ブロックガイド、どんな場面で役立つのか不明でしたが、どうやら点字ブロック の経路上にNaviLensコードを設置することで、ルート案内にも利用されているようで す。 平面に設置したコードを4方向から読み取ることで、それぞれの向きに合わせて4種類 の情報を通知してくれるわけです。 マドリードのプエルタ・デ・アトーチャ駅にて、NaviLens点字ブロックガイドを利用 - YouTube NaviLensチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=iRz90iYnMss また、バルセロナ市内の公共交通機関のすべての駅やバス停において、タグ設置が完 了したみたいです。 思わずラパンパラ!と叫ぶ人がいたかもしれませんね。 ちなみに今流行りの「ラパンパラ」はスペイン語なのかどうか、謎ではあるようで す。 Drafts about A11Y: スペイン、公共交通機関TMBの全ての駅とバス停にnavilensの ddTagsが導入される。 http://accessibility-tech.blogspot.com/2021/04/tmbnavilensddtags.html さて、360ビジョンですが、このモードでタグを検出する時に3Dサウンドでタグの位 置を確認できるようになります。なので、ステレオヘッドセットを装着すれば効果的 です。 一度タグを検出して、カメラを別の方向に向けると、そのタグのある方向からドラム の音が聞こえます。カメラの向きを変えると、ドラムが聞こえてくる方向も変化しま す。 自分の目の前からドラムの音が聞こえてくれば、その方向にタグがあるということに なります。 そして、ベルの音が聞こえると、カメラはタグを検出しているという合図です。 MicrosoftのSoundscapeというナビゲーションアプリも、3Dサウンドでポイントの位 置を把握しやすいようにしていますが、それと似たような感じです。 360ビジョンのモードで検出すれば、そのタグの位置まで確実に歩けるでしょう。 しかし、もしも途中で別のタグを検出してしまうと、二つ目のタグがターゲットに なってしまい、一つ目のタグの位置を見失ってしまうことになります。 そんなことを防ぐために、検出したタグをロックオンできます。 ロックオンと聞くと、伊藤政則さんのラジオ番組を想像する人がいるかもしれません が、あちらはRで始まるRock Onです。 通常検出モードから360ビジョンモードに切り替えるには、 3本指の左スワイプを利用すると便利です。 また、検出したタグをロックするには、 2本指ダブルタップ、マジックタップが利用できます。 アンロックするのも同じジェスチャです。 18メートル先の情報もカメラでキャッチ、360ビジョンで捕らえたタグは逃がさない 「NaviLens Version 3.0.0」 with iOS 14.5 VoiceOver http://voicei.seesaa.net/article/470871704.html?1590120314